58日目
昨日は、体調不良で、夕方まで倦怠感が強かった。そのせいか、衝動は抑えられていた。今朝、倦怠感はなくなっているが、衝動は戻ってきている。下腹部のツボを押すと一時的に衝動の感覚が抑えられる実感がある。
禁欲を今まで行ってきてよかったと思えることの一つに、家族との言い争いが激減しているということがある。これは不思議で、なんというか、禁欲による私自身の精神的安定の効果ほかに、相手のほうが余計なことを言わなくなってくることが原因であるように感じる。私だけでなく、相手も「落ち着いてくる」のだ。
家族間の問題は決して軽視できないものである。家庭内不和のために、あらゆる苦しみが生まれると言っても過言ではないだろう。その緩和に役立つなら、性的快楽を放棄してブラフマチャリヤを苦労して継続することは、十分に価値あることではなかろうか。この成果は、人間関係の中でゆるやかに起こる、目に見えない地味な変化かもしれないが、なかなかに有難いものであると思う。